表紙図について
上:ムギ類黒節病を発病したオオムギ。節が黒く変色した特徴的な症状がみられる。
(森充隆「ムギ類の種子生産で問題となる黒節(くろふし)病とは何か?」図1C)
中:大豆の害虫ウコンノメイガの成虫。山沿いに自生する野草から成虫がダイズ畑に飛来して産卵すると、ふ化した幼虫がダイズの葉を加害する。
(青木由美「ダイズ畑の葉巻の正体とその対策は?」図2D)
下:リンゴ黄腐病を発病したリンゴ。10月頃から果実表面に小斑点を生じる。黄色品種(写真は「秋田19号」)の場合には、小斑点の周辺が赤くなるハロー症状を示す。
(佐藤裕「最近話題のリンゴ病害「黄腐(きぐされ)病」」図1B)
目次
・ダイズ畑の葉巻の正体とその対策は?
・イチジク出荷後の果実腐敗は酵母菌による発酵が原因
・最近話題のリンゴ病害「黄腐(きぐされ)病」
・かんきつ類(温州ミカン、中晩生かんきつなど)の主要病害
・収穫後も悩まされる軟腐病と微生物農薬
・ムギ類の種子生産で問題となる黒節(くろふし)病とは何か?
・奥付
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