表紙図について
上:イネばか苗病菌(病原性が強い菌株)を接種したイネの試験区。感染したイネでは、枯死株が多くなる。
(竪石秀明「イネばか苗病は収量に影響するか?」写真3)
中:チャを加害するチャトゲコナジラミの成虫。新芽の葉裏に群がるのが特徴である。
(小俣良介「チャを加害するコナジラミ類の効果的な防除法」図1D)
下:転炉スラグを用いて土壌pHを改良することにより、キュウリホモプシス根腐病を防除することができる。キュウリホモプシス根腐病が発病した際に何も対策を講じないと、キュウリの葉はしおれて枯死してしまうが(写真左;無処理区)、転炉スラグを施用すれば、被害を軽減することができる(写真右:転炉スラグ処理区)。
(岩舘康哉「キュウリのホモプシス根腐病、その最善の対策は?」図4B)
目次
・キュウリホモプシス根腐病、その最善の対策は?
・養液栽培における病害の診断と防除対策の基本
・イネばか苗病は収量に影響するか?
・高品質のイチゴは炭疽病、萎黄病に弱い、その対策は?
・「葉かび病」に代わり施設トマトで多発する「すすかび病」
・ヤマトイモ栽培で環境に配慮したネコブセンチュウ防除法とは?
・チャを加害するコナジラミ類の効果的な防除法
・奥付
岩手県農業研究センター
岩舘 康哉栽培中のキュウリがしおれる原因として、近年、ホモプシス根腐病が問題となっている(図1)。この病気はカビ(D...
大阪公立大学 農学研究科
東條 元昭気象害を受けない閉鎖型の養液栽培施設が近年増えている。開放型に比べ、閉鎖型養液栽培は微生物が外部から侵入するリスク...
(株)クレハ 中央研究所
竪石 秀明イネばか苗病はカビ(糸状菌)のFusarium fujikuroiによるもので、水稲の重要病害で...
一般社団法人 奈良県植物防疫協会
岡山 健夫私が初めてハウス栽培のイチゴを食べたのは、石垣イチゴの堀田ワンダーという品種。入り口で練乳を渡され、酸っぱいイチゴ...
三重県畜産研究所
黒田 克利トマトすすかび病は施設栽培の病害で、発生はこれまで極めて少なかった。しかし最近、全国各地で葉かび病に代わり主要病害...
群馬県 農業技術センター
小倉 愉利子ヤマノイモ類のなかでも、いちょう形やばち形のものはイチョウイモと呼ばれ、ナガイモよりも粘りが強い。主産地の関東地域...
埼玉県茶業研究所
小俣 良介チャを加害するコナジラミ類は、古くは1960年代に静岡県の一部で発生したヤマモモコナジラミ(1)しか知られていなか...