表紙図について
植物病のイメージ図。植物の健全な生育を阻害する障害のことを植物病と呼ぶ。植物病には微生物による病気(微生物病)や害虫による病気(害虫病)、雑草による生育障害(雑草害)などの生物的な要因(図の右側)だけでなく、養分や水分等の過不足による生理障害(生理病)や汚染物質害、植物薬(農薬)の誤用や不適切な希釈濃度、散布時期や方法などにより起こる薬害、日光(光)や気温(温度)、風水害などによる気象害などの非生物的な要因(図の左側)も含まれる。
目次
・創刊の挨拶
・編集委員長挨拶
・サツマイモ生産の脅威「基腐(もとぐされ)病」の国内侵入
・サツマイモ病害虫の発生動向
・温暖化で多発が懸念されるシンビジウム黄斑(おうはん)病
・被害が拡大傾向にあるブロッコリー黒すす病とは
・キュウリが突然しおれる原因は?
・果樹栽培における施肥の注意点とは?
・「古株枯死」とは?〜栽培の上手な終わらせかた〜
・施設栽培におけるトマトかいよう病の診断と防除のポイント
・奥付
日本植物医科学協会理事長
難波 成任このたび、当協会と東京大学植物医科学研究室は、新たな電子ジャーナルを共同で創刊することになりました。これまで植物医...
編集委員長
渡邊 健このたび、新たな電子ジャーナル創刊にあたり、編集委員長の大役を仰せつかりました渡邊でございます。 日本...
東京大学 大学院農学生命科学研究科
前島 健作秋になると焼きいもが食べたくなるが、そのサツマイモが腐敗し、収穫が皆無となる恐ろしい植物病「基腐病(もとぐされびょ...
東京大学 大学院農学生命科学研究科
渡邊 健サツマイモは「べにはるか」や「シルクスイート」をはじめとする高糖度品種の育成・普及により、焼きいもや各種スイーツと...
東京大学 大学院農学生命科学研究科
市川 和規年末年始の贈答用花きとして人気の高いシンビジウムの葉に発生する病気「黄斑病(おうはんびょう)」が最近多発している。...
株式会社 東日本肥料
白石 俊昌群馬県利根沼田地方の8月定植のブロッコリーに2021年から黒すす病の発生が多発するようになり、その後、被害は拡大傾...
岩手県農業研究センター
岩舘 康哉キュウリを栽培していると、茎や葉が突然しおれて、そのまま枯死してしまうことがある。しおれの発生原因は下表に示すとお...
黎相庭園/プラントツリー・リサーチ
笹部 雄作施肥による作物への影響は我々が考えている以上に複雑である。そこには、多様な農業資材・栽培法・品種が複雑に絡み合って...
ZMクロッププロテクション㈱
野仲 信行「古株枯死」という言葉をご存じだろうか? 何やら妙な四文字熟語のようであるが、れっきとした農薬の使用目的なのである...
一般社団法人 岡山県農業開発研究所
谷名 光治トマトかいよう病は、バクテリアによって起こる病気で、日本では1958年に北海道で初めて確認され、その後全国的に発生...